街を歩いていて、簡単に昼飯でも食おうかと思っていたとき。ラーメン、パスタ、エネルギッシュに焼き肉屋のランチとか、それから回転寿司なんかも安く済むしなとあれこれ考え回していたら、なんと一皿50円の回転寿司ののぼりが見える。味が云々よりも、「ついにここまで来たか」という突っ走った感じを味わいたい気持ちに逆らわず、即入店。建物が新しく店内は綺麗で、ほぼ満席にもかかわらずサッと手早く片付けをして待つことなく席に案内される。スタッフの数が多くて、手間取った感じや慌ただしさでなくゆとりを感じる。なまり方からすぐ、アジア系の外国人のアルバイトと知れる。
さて、回転寿司であるので、まず目が行くのはメニューではなく、回っている皿とそのうえの寿司である。だだーっと目をやると、普通に2カン乗っている皿と、1カンしか乗っていない皿とおよそ半々である。鯛や、マグロの赤身や、つぶ貝といったネタは1カン50円、つまり2カン100円なので従来の回転寿司と変わらないが、納豆軍艦、びんちょうマグロ、イカゲソなんかは2カンで50円の皿になっている。格安回転寿司屋であれこれいっても始まらないし、細かく味だの見た目だの言ってもむなしくなるだけなので、適当に腹が膨れるまで食って店を後にする。ほかの100円均一回転寿司と比べても、特に悪いところも見あたらなかった。そのぶん
いいところもないわけだが、やはり会計に行くと安い、安い。500円足らずで昼食に寿司を食った計算になる。これなら利用価値がないわけはない。
こういった店が都市部、地方を問わず増殖することのなにが悲しいかと言えば、「これが寿司だ」と多くのひと、特に外国人観光者に思われてしまいやしないかということぐらいで、不景気やデフレといった単語は耳ざわりは良くないものの格安回転寿司を否定も肯定もする必要はないように思う。旨い寿司が食いたくなったら別の店に行けばいいからね。どこかでバランスが取れた経済、社会になっていけばいいけども。
それにしても50円というのはインパクトがあったなあ。機会があれば一度は行ってみてもいいかも、でもわざわざ行く必要もないよな、とか思いながら帰路につく。
追記:店内は照明の数に反して薄暗い。これは、おそらく電球の種類の問題で、LEDの照明なんかは一見とても明るく感じるのだけど、光が直線的なので「正面」はやたら明るく感じるものの「部屋全体」はどことなく薄暗く感じる。しかし、こうした照明はとてつもない効果があるもので、「直線的なまぶしい光」に当てられたレールの上の寿司はすごく新鮮に見えるのである。店内の薄暗さのコントラストと相まって。なるほど、よく見るとすべての照明はレールの真上にぶら下げられている。いろいろ考えるものだなあ。
-----------------
sent from W-ZERO3


